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大阪地検元特捜部長、元副部長、主任検事逮捕


2010/10/04 13:13

「証拠がなければ作れ!」(小林俊彦 平成9年度那覇地検指導係検事)

 


僕は実は検事志望で司法試験を目指していました。
で、司法試験に受かって、検察教官も東京地検特捜部出身で人間的にすごく温和な方に恵まれ、取り調べがんばるぞー、と実務修習第一クールの検察修習が始まりました。

僕にあてがわれた事件は、第三者の供述調書と照らして、被疑者の弁解が合理的であったので、僕は立件は無理、という意見を指導係の検事に言いました。

冒頭の言葉で、僕は怒られました。
「警察が送検してきた事件を割ってこそ警察からの信頼を得られる」のだとか。

そして、見本として、指導係の検事は、机をけったり怒鳴ったり支離滅裂なことを叫んで取り調べをしました。でも、指導係の検事も結局自白はとれませんでした。
横で見学していて、ああ、なんて格好の悪い仕事なんだろう、と思い僕は検察志望を止めました。
あとは指導係との会話を避けて、ひたすら副検事の事件を取り調べて時間をつぶしました。

いまインターネットでコバトシを検索すると、公判での証人尋問が支離滅裂、という評がでてくるので、そういう特殊な指導係にあたっただけなのかもしれませんが、検察官の研修で客観証拠軽視、自白重視ということを教えていたのはおそらく間違いないのではないかと思っています。

当時の那覇地検の四席検事が東京地検特捜部への応援から一時帰沖して、お酒を飲む機会があったのですが、

やっぱり、自白は証拠の王なんだよ。
自白させられないと、特捜部では後ろ指さされるよ。

ともらしておられました(ちなみにこの方は尖閣諸島沖の漁船衝突事件で中国人船長を釈放した件で、那覇地検次席検事として記者会見をしておられました。あー、みんなえらくなっていくんだ。。。)。

証拠開示を求めても証拠の有無すら答えようとしない検事は山といます。
客観証拠で不都合なものがあれば隠せばいい、という発想は絶対検察にあったと思います。
それがさらにすすんで客観証拠で不都合なものは変造しちゃえばいい、という発想に突き進んで、大阪地検特捜部の前田恒彦検事は押収したフロッピーディスク内の文書ファイルのプロパティを変造するという行為に出たのでしょう。
もし、それが悪いことだという意識がちょっとでもあったら、前田検事は変造を同僚検事に漏らすことなく、墓場まで持っていったでしょう。きっと、許されると思ったからやったんだ。許されると思う土壌があったんだ。

今回の前田検事の逮捕は、時代が変わったことを全検察官に知らしめるためのスケープゴートなのでしょう。

弁護人としては、争ってもしょうがないと思う証拠でも基本は証拠採用に不同意すべきであるという点に原点回帰して対抗していかなければいけないと思います。




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